夏が終わってしまったなあ

NEWS LIVE TOUR 2013 NEWS MAKES YOU HAPPY! MAKES THE WORLD HAPPIER! に捧げた夏が終わり、残ったのはふわふわとした幸福感と笑ってしまう額のカードの請求でした。

 

秩父宮、大阪城ホール2回、そして10周年のドームと参加できたのですが、毎日現場での思い出が走馬灯となり脳裏をよぎるのです。そろそろ死ぬのかもしれない。幸福のうちに死ねるなら本望ですどんとこい。

 

それでですよ。増田さんのことなんですよ。ブログを開設してまで気持ち悪く語ろうとしているのは。

 

去年までのわたくしは至極ライトなジャニオタで、時々雑誌やDVDを買い、テレビで彼らの出演があればあーかわいいなあと眺めておりました。

現場に入る時は友人に誘われてで、自分でチケットを取ったこともありません。

NEWSのこともデビューから存在は知っているけど詳しいわけではなく、名前と顔は間違いなく一致して推しもいる、っていう程度。

ただ、かなり前から増田さんのアイドルキャラは養殖なんじゃないかとずっと思っていたんです。ソースは自分の直感。アイドルの素顔なんてファンの数だけあるのだから真偽の確かめようはないのですが、もしや作ってはいまいか、と、ずっと疑念を持っていたわけなんですね。

養殖アイドルを否定するつもりは毛頭ありません。むしろ職業人として尊敬します。

素でああな手越先生を前にすると、養殖とはなんぞや、と真顔にならないでもないですが、わたしたちにエンタメを提供するために可愛らしい着ぐるみをかぶってくれて、愛らしいパフォーマンスをしてくれて、それに対して黄色い声援を贈らせて頂けるのなら養殖万歳です。

ただ個人的な好みとして Never Ending Wonderful Story の I・ZA・NA・I・ZU・KI のラスト、センターに立った増田さんが手を高く上げた時の指先の動きに性的なときめきを感じてしまった時から彼の本質はかわいいだけではないのではないか(いや、むしろそうあってください)という考えにとりつかれてしまいました。

特に彼の発言にサディスティックなものが紛れていないかとか鋭い表情の写真はないかとか探して検証はしてないので完全に妄想ですね。ああ気持ち悪い。

 

DVDのバックステージ映像から見て取れる増田さんのめんどくささ、雑さ、そして潔癖が透けて見える故の近寄り難さは、現実で友達になるのは心底遠慮したいものでした。

でもステージに立つ姿は崇拝するしかない。

彼の演じる『まっすー』は、やんちゃでかわいいマスコットで、見ているだけで強制的に頬を緩ませる。あの気難しそうな気配はありません。まさに偶像、まさにアイドルです。

 

それがですよ。その、かわいいかわいい『まっすー』がですよ。2013年どうした!?

ツアー開始からサディスト発言連発、ファンを化け猫呼ばわりし、ソロ曲のダンスはセクシーとかっこいいしか存在しない代物で、可愛らしさへの逃げがありませんでした。

Liarからのダンスチューンは全員がアラサーと呼べる年齢になったNEWSの表現の幅を見せつけるのに効果的で、その中でも特に増田さんへの、否、増田さんの股間への声援が群を抜いていたのは会場に足を運ばれた方なら客観的な事実として知っておられるでしょう。

わたしは確信しました。ほらやっぱり養殖やないかい、と。

やっと腑に落ち秩父宮でどや顔を決めたものです。念願かなったり。

ここから先は着ぐるみ脱ぎ捨てた増田さんを拝める素晴らしい10年になるに違いない。その確信ととも、10周年記念の東京ドームへ参じました。

かわいいの隙間からSをちらつかせ、セクシーに目を細めたかと思ったら無邪気に笑う。養殖であることを公開した上で、仮面と素顔を交互に見せるというテクニックを身につけた増田さんは最強のアイドルだと思っていましたよ。最後の挨拶までは。

タオルを持ってセンターステージに現れた増田さんは話し始めてすぐに声を詰まらせて、べそべそと泣き始め、びっくりしすぎてフリーズしました。あれ?わたしの想像してたのと違うぞ。

アイドルの『まっすー』なら、ここは笑顔をふりまいてみんなありがとうと笑ったはずです。

クールな増田さんなら、そつなく挨拶して次に控えるリーダーにバトンを渡したでしょう。

けれど、ステージに立った増田さんはそのどちらとも違いました。

先輩のバックで踊りながら東京ドームのセンターに憧れた少年でした。

一度は夢を掴むも、足下が揺らがされて、希望を否定されて、それでも諦めなかったんだと、アイドルにあるまじき泥臭さを吐露して、涙を流す普通の男の子でした。

わたしが素顔だと空想していたもののさらに奥にもう一層あるのか?

会場ではタオルで顔を隠してぐすぐすいっている増田さん以上にぐずぐずだったので深く考えられなかったのですが、しばらく時間を置き冷静になってゆくにつれ、あの一瞬垣間見えた泣き顔の増田さんをもっと見てみたいと思うようになっていったのです。

今の増田さんは以前なら隠していた自分の熱いところや気難しいところを見せてくれるようになってきたように思います。そうなるまでかかった時間が10年。

もうあと10年くらいしたら、一番素顔の増田貴久を見せてくれたりしないかなあなどと期待をしつつ、ただ苦難の先にしかあの顔がないのであれば二度と見れないのがいいのかなあなどと思ったりもしつつ。

今までよりは少し深めにオタクをしてみようと思った夏でした。あー終わって欲しくないな、エンドレスサマーしたいな。

 

次のツアーの時は同月に3遠征分のカード決済をするなんて失態はしない、絶対にだ。